フックされるルーツを、
思い返しながら、思い出した記憶を置いていこうと思い立つ。
タイムラインで「ソースネクスト」の説明会ぼっちの話を眺めてたら、
ふと思い出した。
「算数伝説 ドラゴンクリスタルを探せ」というPCゲームだ。
1997年発売、とのことだから、これ私が8歳くらいの頃に出たんだな。
RPG要素のある算数ゲームだったんだけど、これものすごくハマってて、
夢中になってやった記憶がある。
想えば算数に対して苦手意識が無かったのって、このゲームのおかげだったかも。
懐かしくなって動画検索してみたらエンディング動画が出てきて、
主人公たちの声を聴いて懐かしさに噎びそうだった。
算数的なコト、といえば、高校時代にやってた通学中の遊びを思い出した。
自転車で全速力で登校する朝の日々だったのだけれど、
すれ違う車のナンバーを見ては、4つの数字の掛け算をやってた。
「5629」だから、5×6で30、2×9で18、この二つをかけると540…みたいな感じだ。
なんでそんなことを始めたのかは覚えていない。
そんなことを書いていたら小学校3年生の「自主学習」を思い出した。
ひたすら変な立方体(穴あきチーズみたいな)を書いては体積を計算する、
みたいなことをやっていた気がする。
あの頃のF先生はやる気を引き出すのがうまかった気がする。
自由帳に1頁、なんでもいいから自主学習をしてもっていくと、
動物のシールを貼ってくれた。
なんだかこのシール集めが楽しくて、毎日ノートに何を書こう、と思っていた。
ところ変わって体育だけど、こちらもなんか「埋めていく楽しさ」だったな。
マラソン大会に向けて、休み時間に自主練で校庭を周回するのだけれど、
その周回数分だけ、渡されたすごろくの様な用紙に色を塗ることができた。
なんだかズルっぽいことを覚えて、校庭いっぱいを大回りで走ったら5周分にする、
なんて自分たちのルールを作って好き勝手やってた。
マラソン大会といえば、小学校の頃は6年間で2回だか1回だかしか出なかった。
なんかいつも直前に熱出してた。
小学校6年のマラソン大会、たしかスマブラDXが発売した頃で、
友人の家に遊びに行ってそのゲームをやることばかり頭にあった気がする。
中学に入って最も苦しかったのはなんといっても駅伝で、
「短距離長距離問わず陸上部は全員強制参加」なんて言われたもんだからたまらない。
陸上部で最も体力無しの私はその苦しさに逃げ出したくてたまらなかったけれど、
当時の片恋相手と話す機会だったから、歯食いしばって走ってた気がする。
想えばあの頃は「がんばー!」と腹の底から走る仲間を応援していたし、
誰よりも声を出すことに命かけてた様なところがある。
もう準備体操やアップから全力だった。ラダー大好きだったくらい。
そう思うと、あの頃のエネルギーはいったいどこへ行ってしまったんだろう、
とちょっと寂しく思う。藤棚の下のアップ、砂場の冷たさ。
ソフトボール部との校庭の取り合いもあったっけ。
「変形ダッシュ」という練習メニューが好きだった。
あらゆる「変な体勢」からヨーイどんで30m競争をする練習だったけれど、
なんかこれに命かけてたところある。勝てる種目だったからかもしれない。
トラックを思い出す。スパイクで地を蹴る感覚を思い出す。
真っ青な空、瑞々しい緑の芝生、火照る身体を冷ます風、湿布の匂い、
エネルゲンとカロリーメイトの味、スターティングブロックの金属音。
いつでもスタート前の瞬間は心臓がバクバクで、
身体を起こす頃にはもうゴールが目前で。
地を蹴り、空を駆る、そんな、感覚だった。
「エンドレスリレー」、きつかったな。
「メディスンボール」、なんで私だけいつも最重量だったのかな。
想えばあの頃、手に握るバトンが、リレーの第一走者という役割が、
自分にとっての拠って立つ場所だった様に想う。
脚の速さだけが、大きな誇りだった様に、想うのだ。
これまたPCのソフトウェアだけど、「ファインアーティスト」にもハマってた。
よく、国旗の模写をしたり、動くアートブロックで物語を作ったりしていた。
模写と言えば、ポケモンシール「最強シール列伝」の模写をしていた様な。
そして、町内会で毎年同じモチーフの同じ納涼祭の絵を描き、
毎年判を押した様に自治会長賞をもらっていた。
表現といえば、「ロックマンエグゼ2」にハマってよく出入りしていたHPがきっかけで、
自分でHPを作ってみたことがあった。CGIの掲示板、チャットを作っておいていた。
想えばあの頃からチャットに入り浸り、くだらないおしゃべりを一晩中していた。
携帯電話を持てた頃、それでもPCメールでクラスメイトとやりとりをし続けていて、
めちゃめちゃフォルダを細分化していた様に想う。
入院していた頃、上述の片恋相手からのメールに励まされたのを思い出した。
そういえば入院にかこつけてNARUTOを全巻買い揃えて貰ったのが懐かしい。
あれは中2の頃だったか。
ラブレターをもらったのを思い出した。あの紙の折り方、
亀の甲羅みたいな折り方、いまはもう覚えていない。
公文式に通っていた頃、自由に読めた本の中で、印象的だったものがある。
「本当は怖いグリム童話」みたいな本だった。怖かった。ただただ。
そういえば、学校の前で配られていた聖書を、朝の読書の時間に読んでいたことがあった。
想い出深い本がある。
『恍惚の人』という痴呆老人をテーマとした小説と、
なんといっても『荒野にネコは生き抜いて』だ。
あー!表紙懐かしい。
野に捨てられた子猫が、山火事から逃げたり、天敵に襲われたり、妊娠したり。
そして最後の、
幼少の頃に触れていたPCゲームの話から、
こんなに色々想いだすとは思わなんだ。
過去の回想、久々に自分の中身を掘り起こした、感覚。
笑っちゃうくらい、今に繋がってるじゃん。