【本】 ものが思考する、世界へ。 『コンテキストの時代』
この週末は久々に連休を頂けているので大分ゆっくりできている気がします。
1.プッシュからプルへ。能動をフックする行動予測の世界。
コンテキストとは、「文脈」であったり、「前後の関係に位置付けられる意味合い」であったり。
気付けば「昨日世界にあった全ての量よりも多くのデータが、次の日一日で生み出される」なんて世界に私たちは生きていて、そんな「情報の海」の中で意味ある宝物をみつけるための武器が、「検索」です。
種々雑多にラベリングされた砂の山から、砂金を探す様なこの作業を、瞬時に叶えることでインターネットの覇権を握ったGoogle。
それに追随し、「人と人との関係性」を砂の山にし、たとえば「ぼくの友人がいいねしたお店」なんて直感的な「知りたいこと」で「検索」を従えようとするFacebook。
コンサルタントと言う仕事をしていると多分に、「検索するにはリテラシーが必要」と感じることが多く、目の前に投げかけられた「問い」に対して適切な「構造」をあてはめ、「探り当てるべき情報」を分解できる技術がなければ求める「解答」には辿りつけない、という現実に何度も何度もぶちあたります。
「全世界に、全ての知を」。
「小学校」設立の理念と共通するGoogleが目指す世界。
宝物は既にWebという海にあちらこちらに散らばってる。
この世に全てが置いてある、とまでいかなくとも、欲するものの多くは眠っている。
そこに、辿りつくための、作法。
AppleはIphoneに「操作の直観性」という観点からインターフェースを設計して成功したわけだけれど、このコンセプトを「検索」にあてはめたなら。
そこで出てくるキーワードがこの、「コンテキスト」。
投げかけられた「ことば」を、「前後の文脈」を以て、適切な意図を汲み取り、望む結果を持ちかける。
ウェアラブルは、各個人の「前後の文脈」を集めるためのツールだ。そうして、各個人が「望んでいるであろうこと」を、推測判断する。
もう、そんなの、思考じゃないか。
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さて、読んでいる本のストックは溜まったのだけれど、これから出掛けなきゃいけないので、備忘だけ。
2.街を変える小さな店:街の文化を、「編集する」という発想
3.0ベース思考:「ものがたり」で伝える「アウトサイドザボックス」
4.あしたから出版社:読み物として抜群に面白いです。
5.日本カフェ興亡記:120年前に初めて日本に喫茶店が、できてから。
7.連続性の哲学:読み終わってないやばいやばい
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最近の私の関心は、「メディア」「本屋さん」「喫茶店」「場」ですかね。
さて、出掛けなくちゃ。