None Ta Ma

本と映画と音楽と、散歩しながら思い浮かんだことをつらつらと。

新人を迎える時分だし、

手もとの本をいじってて、並べておこうと思い立つ。

 

3年間、お仕事をしてみて、役に立ったなぁ、という本をぽこぽこと並べ立ててみようと思います。

きっとまた、切り口を変えつつ選ぶ数を変えつつ同じ本を何度も書くことになるんだろうなぁ、とも、思いつつ。

このあたり、いい編集方法 / 切り口があったら投げかけて欲しいですね。

 

「適切な問こそが適切な解を導く」ものなのだそうだからさ。

 

1.働き始めてからの人生で最も役に立っているものごとの捉え方 

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ことあるごとに、都度色んな人に薦めておりますし、延べ10人以上は買って読んでくれた様です。「一段高い視点」なるものを、範囲×時間で具体的に捉える認知心理学の概念「人称」を用いた視座転換。

メタ認知のとっかかりにも、困ったときの心の処方箋にも。

 

2.海原に漕ぎ出す前に地図を持とう。

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読書会の主催者が、よく口にする。

「知識」と「実践」が、断絶してしまっている人がたくさんいる、という実態。

「授業」は知識。「部活」は実践。

「講義」は知識。「サークル」は実践。

 

知識を得るための教育機関から、即実践を求められる企業活動への、ジャンプ。

この両者をきちんとブリッジできていないから、

「大学で学んだことなんて仕事では役に立たないよ」なんて乾いたことばが出てくるのだろうなぁ、と、ぼんやりと。

この本の優れたところは、「知識」と「実践」を繋ぐための「地図」を、体系的に描いていることだと思う。

世の「仕事本」「ノウハウ本」が、単一のシェマを取り上げて尖らせ、一つの関心事にフックして手に取らせる仕掛けになっているけれど、この本があればそれらを適切に「整理」するための地図を手にすることができる。

 

3.お仕事って、だいたいが「提案」だから。

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そう快刀乱麻に語って描かれる、「提案する力」の構造化。

「人が納得しない理由」を、

「それってほんとなの?」「それで全部なの?」という切り口で論理整合と集合網羅(MECE)に落とし込んでいるところに膝をうつ想いだった。

「会議設計」に困ったとき、いつもこの本に立ち返ると道が開けてきた気がします。

 

4.ラクガキ―それは、「伝える」ための処方箋

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私はいつも、人と話をするときはA4のレポート用紙と青色サインペン(+赤、緑)をもって臨む様にしています。それは、格段に話をしやすくなるから。

伝えるためにも、伝えてもらうためにも。

文字情報、に限らず、「構造化」する技術は、伝えたいけどうまくことばに落とし込めていない事柄や、一瞥で全体像や関係性を伝えたい場合にとても有用で、なおかつ、自分が考えていることを整理する上でもとてもとても役に立つ力です。

「思考補助」×「コミュニケーション効率」のSkill本。

それだけでも十分使えるのに、後段にめちゃめちゃ使える会議フレームが載ってる。

前述の『ロジカルプレゼンテーション』で「提案の構造」を掴んだ上で、この本のゲーム・ワークショップを実演できる様になれば、ファシリテート含めた会議運用はかなり上達するんじゃないかなぁ。

 

 

5.立読みで読み終えたのに手元に欲しくて買っちゃった本

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書店で見かけるとついつい手に取ってしまうノート術・メモ術の本。だいたい立読みで読み終えられるし、自分が読んできた本や実践の棚卸目的でパラパラと読むことが多いのですが、記憶を呼び覚ますのにいいな、と思って手元に欲しくなりました。

読みながら、自分が読んだことのある本が4~5冊浮かんできたので、「思考技術」の整理や新人さんにお渡しする「言語の共通化」に便利そう、というのがその理由。

 

6.「エクセルなんて!」とアレルギーを持つ前に

 

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この本を読んで以来、この「表の見せ方」を愛用する様になりました。

「見せ方」に魂の入らない資料は見るに値しない、なんてバッサリ切られることも多いですが、まずは「どんなふうに見せたら見やすいのかな?」というのを知ることが有用なんじゃないかなぁ、という実感から。

私はいつも、資料作りは印刷範囲の設定から始めます。

 

7.「見せ方」の前に立つもの。

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「PPT」本って、だいたいが「表の見せ方作り方」というカタログ紹介じみたものを多く見かけるのですが、この本は度肝を抜かれるくらいずっと、そういったものが出てきません。

ひたすら、「資料の構造」を説明された本。

今でこそ社内・部署界隈では「パワポ職人」なんて呼んでもらえる様になってきましたけれど、ちゃんとPPTを触り始めたのは2年目の梅雨からでした。その頃に作った資料を見返すと破り捨てたくなりますけれど、この本と出会ってから少しずつ、今の資料の作り方、になってきた様な気がします。

 

 

こんな調子で挙げていったら、平気で20冊前後も出てきてしまいそうだなぁ、と思っていたらだいたいこのあたりで9,400字弱なんですね。

個別ですげー役に立ったなぁ、という本でいえば

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こんな本もありますが、こんなの普通の事業会社に就職したら一生に一度出会うかどうか、みたいな事柄の内容だと思うので、今回は割愛かな。

 

挙げきれなかったけれど役に立っている本、というのはたくさんあるので、折を見て整理していけたらいいですね。『ファシリテーション入門』『ファシリテーショングラフィック』『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』『世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント』『ゼロ秒思考』『不格好経営』あたりも、とても役に立ってるし、

 

 

・・・キリが無いや。