None Ta Ma

本と映画と音楽と、散歩しながら思い浮かんだことをつらつらと。

えくそとろぴー。

なんとなく、手元にある本を「いいな」って思ったときに、写真を撮ってついったーに投稿してきたのだけれど、「まとめて」話をしたいときにはちょっと据わりが悪かった。

 

僕が読む本を選ぶとき、「今読んでいる本」にフックされて芋づる式に辿っていくことがある。というか、そういう選び方がほとんど。

 

断片で話していると、関心があっちに行ったりこっちに行ったりしている様に見えるだろうなとは思うけれど、自身としてはクリック広告よろしく「ここをもっと知りたいな」を辿っている感覚なので、全部繋がっている、のです。

 

 ◆苫米地英人、宇宙を語る

苫米地英人、宇宙を語る

苫米地英人、宇宙を語る

 

 

昨年からお世話になっている鍼の先生に薦めて頂いて以来、苫米地英人さんの著作を狂った様に読んできた、というのが2016年の上半期でした。 

 

その中で頭をガーン、と殴られた様な衝撃を受けたのが本書『苫米地英人、宇宙を語る』。そう、『 ホーキング、宇宙を語る』を意識されています。

 

本書で主張される、「時間の流れる方向」は、「未来から過去に向かって」というものでした。これだけ見ると荒唐無稽なのだけれど、「いま僕たちが生きている世界は何故あるのか?」という問いと、「寂しかったから」という答えをセットに展開される、宇宙が向かっていく方向性・情報空間 / 物理空間の位置付け・人間⇔機械の将来のお話に惹き込まれて、同著者の作品の中で一番のお気に入りになりました。

 

 ◆未来に先回りする思考法

未来に先回りする思考法

未来に先回りする思考法

 

 

秘書生活を始めてすぐ、出席した会合のゲストとして招かれていた佐藤社長。

政治家を相手に臆することなく「日本国への憂い」と「訪れる未来」を語る姿が妙に格好良くて、その日のうちに手に取った著作。 

 

読んでいて、先の「時間は未来から過去へ向かって流れる」で展開された論の空気を感じました。

 

世の中は、「感情」と「経済」と「テクノロジー」の3軸が引っ張り合って動いていく。

「感情」が求める世界を、「テクノロジー」が可能にし、それを「経済」制約が乗り越えたとき、世の中は一気に動く。どれが欠けても動かないし、どれが欠けても淘汰される。「世の中が動き、向かっていく未来」は決まっていて、あとは「誰かが」「どこかのタイミングで」やるかだけだ。先進的な企業が目指していることは、驚くほど似通っている――。

 

ちょうど、自動運転車とかAIとか、準天頂衛星とかセンサーネットとか。そんな、「テクノロジー」から想起される話題が身の回りに溢れている時期だったので、その「似通った未来」を知りたくなりました。というか、「宇宙を語る」で述べられた「非物質」の情報存在としての世界なんだろう、と、自分の中に答えはあるのですが。

 

 

◆テクニウム―ーテクノロジーはどこへ向かうのか? 

テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

 

 

ふらっとけやき坂のTSUTAYAに行ったらこの本が平積みされていて。

以前読んだ「若手社長のおすすめ本」みたいな本で、先述の佐藤社長が本書を挙げていたのを思い出し、買って帰りました。

本書を読んでいて、『未来を先回りする思考法』に通底する考え方の着想を得たのかしら、なんて思うような内容。

 

「テクノロジーは、何を望むのか?」

 

ライプニッツニュートン微積分学発見の優先権論争、なんて話を引き合いに出しながら、「世界で、同時代に、同様の発見・発明が多発する」不思議であったり、生物進化で独立に6度も観察された「眼の進化」の奇跡であったり。生物誕生以来の時間軸を通底させつつ、「よりよく生きられる」ための変化(進化、と呼ぶのかな)に、「一定の方向性があるのでは」と問いを投げかけて展開されていく本書。

 

先の2冊と併せてワクワクしながら読んでいます。

 

 

 ◆爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)

爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った (新潮新書)

 

 

 

いつも通りの習い性でふらっと本屋に立ち寄ったら、帯に惹かれて。

 

「眼の誕生」で、世界は一変した。

 

読んでる途中の『テクニウム』を脇に置いて、とりあえず生物進化の話に没頭することにしました。「膜」から始まって「命」に至るまで。 

 

生物と無生物の間には、何があるのだろう?

(「代謝」と「自己複製」ですが。)

 

◆「読まなくてもいい本」の読書案内  ――知の最前線を5日間で探検する 

「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)

「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)

 

 

タックスヘイブン』が面白かったので、ほかの著作も、と手をだしていてたどり着いていた本書。「知のパラダイム」の転換後、ということで「複雑系」「進化論」「ゲーム理論」「脳科学」「功利主義」について語られます。

 

「読まなくてもいい本」と銘打っているけれど、上記分野のブックガイドですからね。「知のパラダイム」の転換前の学問を、ばっさりぶった切る、という意味合いです。

 

トノーニの統合情報理論の本(『意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論』)なんかも挙がっています(この本も面白かったですね。)。

 

 

 ◆混沌からの秩序

混沌からの秩序

混沌からの秩序

 

 

そんで、自分の関心がどこにあるのか、と探ってきて「えくそとろぴー」にくるわけです。

エントロピー」の逆。秩序です。カオスから秩序って、どうして生まれるのさ?

分子から生物が、どうして生まれるのさ?みたいなとこ。

 

読書会で読みましたね、ノーベル賞学者イリヤ・プリゴジンの『混沌からの秩序』。全然読みこなせなかったけれど。

 

 

 

そんで、『ぼくらの頭脳の鍛え方』を思い出して、

 

 

Molecular Biology of the Cell

Molecular Biology of the Cell

  • 作者: Bruce Alberts,Alexander Johnson,Julian Lewis,David Morgan,Martin Raff,Keith Roberts,Peter Walter
  • 出版社/メーカー: Garland Science
  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: ペーパーバック
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こんな本に手を出そうかと血迷ってしまったりしている。

 

それが最近のぼくです。