「メディア」というフックで、
自分の関心をまとめられないかな、と最近考えています。
今度の読書会のテーマ本の一つがマクルーハンということもあり、
「情報を伝える媒体そのもの」というところに関心が向いてる。
Twitterも、このBlogも、そもそも私自身も、ひとつの「メディア」で。
そこに化体している意味合いに、もう少し自覚的になれたらいい。
情報を発信したとき、「何を」発信するかではなく「誰が」発信するかで
その情報の意味合いが変質することがある。
それは、その発信主体が環境に蓄積してきた「信頼」や「キャラ付け」が
情報をパッケージするからで、「本好き」の発信なら面白いかもとか、
「お菓子好き」の発信なら間違いなさそうとか、そういう+αが加わる。
(あるいは、マイナスの意味合いが付くのかもしれないが)
ある意味で、バーチャルな発信ツールは多分にメディアとしてのカラーを持っていて、
それは平生の情報発信の内容にとどまらず、そのアカウントがリアルと繋がる人
たちにとっては、また別の意味合いが付加されることになる。
私の発信には、どんな色合いがついているかしら。
そんなことを考えていたら、4月から始まる案件がなんと印刷業界。
「DTP」に特化した事業から派生してWeb制作やデータ管理をされているお客様。
さて私にとってはまったく新規の業界なので、いつも頼る業界本の出番だ。
とりあえず2冊、ばーっと目を通してみた。
前者で業界規模や大手二社の寡占状況、SCMとVC、業界の沿革がなんとなく。
グーテンベルク以来の活版印刷技術の発展、デジタル化のインパクト、
そして「電子書籍」への期待とおそれ、なんて話が面白いですね。
編集周りの仕事が多分にプロデューサー的で、たとえば「本」が出来上がる
行程であれば、企画→情報取得→編集加工→製本化(この間に色々あるが)→デリバリー、といった流れと納期とプレイヤーの仕事を把握しつつやらないと書店に並べる日までにやりきらないのだろうなー、やっぱ聴いてる通り大変そうだなー、と。
編集加工とっても、DTPではデザインセンスに加えてPCスキルも問われるだろうし、
技術本のコーナーをぷらぷら眺めてみたら「見せ方」から「実現方法」、
機器の仕組みまで図解されていて、身につけなきゃならない「技術」の幅の広さを感じました。
案件自体は、事業内容を把握→将来展望見据えて戦略立案
→戦略実行のための組織体制の検討(かつ人材育成の仕組み導入)
→資本戦略も併せて検討、社長の相続税対策、みたいなてんこもりの内容。
事業×人材育成×税×法律×会計、とフル動員な案件になりそうです。
本好きとしては、出版物ができていく過程に関わってる会社・業界のことを
勉強する「口実」が手に入るのは素直に嬉しいし、
組織再編案件の入り口から関われる、ってのは、自分の経験にとってもプラス。
ほんとに「組織再編」ものにどっぷりな日々です。
プライベートの関心と、仕事内容とが「メディア」というフックで繋がって、
公私で時間をかけるものが重なりそうなので、来年度の面白いものをまずは一つ見つけた、という感覚ですね。
さて、今度はどんなひとたちと関わるやら。